夫が必要なお金を使い込んでいた。「悪気がない」が一番怖かった話
こんにちは、ハナです。
前回までの記事(夫の借金が発覚した日のこと・CICとJICCで信用情報を開示した話)で、夫の借金発覚からCIC・JICCの信用情報開示までをお話しました。今回は、その先——夫が返すべきお金を第三者に渡していたことが判明した時のことを書きます。
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「支払う予定の額が払えない」という告白
出先にいた夫から、電話で白状が始まりました。費用が払えないと察しての連絡でした。
「第三者に貸してしまって、支払う予定の額を返せない状態になっている」
静かに、でもはっきりとそう言われました。
金額は**280万円**。
その前月にも私のクレジットカードで支払ったものがあったのに——これはもう、夫一人では抱えられない額の問題になっていた。今月支払うべきお金を勝手に知人へ流用した。許されることではありません。
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不思議と、冷静だった
この事実を聞いた瞬間、絶望や怒りより先に、**不思議なほど冷静な自分がいました**。
「それ名義貸しですよ?」と伝えても、本人にはその感覚がない。第三者の費用を「立て替えた」という認識でいるから、悪いことをしたつもりがないんです。その感覚のズレが、ある意味一番恐ろしかった。
泣いたり怒鳴ったりしなかった。
なぜかはわかりません。もしかしたら、「やっぱり私の不信感は間違いではなかった」と、ある意味納得してしまったからかもしれない。この時点ではまだ全容も把握しきれていなかった
それでも頭の中では、次々と「やるべきこと」が浮かんでいました。
– 返済はどう進めるか
– 夫のローンは通るだろうか
– 金利は安く借りられるか
この時点では、まさか私がローンを組むことになるとは思っていませんでした。
感情より先に、段取りが動いていた。これが私の性分なんだと思います。
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夫が動いたこと、私が動いたこと
夫は、どうすることもできず私へ状況を報告してきました。
隠蔽しようとせず自分の口で話した点は、人として最低限の行動はとったと思っています。ただ、その報告の内容が少し問題で——「知人が返済してくれないから、自分も払えない」という説明でした。自分の非を認めたというより、被害者のような言い方。
早く私へ相談してくれていれば、ここまで大事にならずに済んだかもしれない。夫の感覚のズレが、やはり残念でなりません。
私の答えはシンプルでした。「自分が借りたものはきちんと返す。当たり前のことをするだけ」。
夫婦で話し合い、返済計画を立てることにしました。計画書を主導したのは私です。夫に任せていたら、どんな内容になるかわからない。そもそも夫のローン審査はすでに落ちていた。だったら私が動くしかない。
**二人で話し合って作成した返済計画の内容**
– 返済額の全容を把握する
– まずは、支払予定の額を期日までに支払う
– 私名義でローン申込・仮審査通過済み
– ローン承認後、一括返済予定
– 最悪のケースでは、自宅だけは手放さない形での債務整理も視野に入れる
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ローンを組んだ
仮審査が通り、返済額も確定しました。
私は**450万円のローンの本申込**をしました。残り50万円は貯蓄から支払うことにしました。合計500万円で、今回の返済に充てます。
金利は9.9%。現金主義の私にとって、これだけでも屈辱でした。
数日後、ローン入金。支払い完了。
数字だけ書くとあっさりしていますが、この期間は本当に濃密でした。毎日何かの手続きがあって、確認しなければいけないことがあって、弁護士にも相談に行った。仕事をしながら、家事をしながら、義母にも心配をかけないよう、何も気取られないように普通に振る舞いながら。
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「悪気がない」が一番怖かった
返済が完了して少し落ち着いた時に、改めて夫の感覚のズレの深さを感じました。
夫はきっと「知人のために立て替えただけ」という感覚だったと思います。でも、夫婦で築いてきたお金を許可なく他者に渡すことは許されない行為です。夫婦間の信頼は崩れる。
「自分は悪いことをしていない」という感覚が、一番怖いと思いました。
悪意がないからこそ、歯止めが効かなかった。知人が毎月きちんと返済してくれていたから、「いずれ戻ってくるお金だ」と思い込んでいた。でも家族で積み上げてきた信用を、夫が勝手に使っていいものではない。
この認識のズレを埋めるのに、一番時間がかかりました。
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覚悟を決めた瞬間
返済が完了した日の夜、夫にひとつだけ言いました。
「私が動けたのは今回だけだから」
黒字家計を維持して、現金主義で生きてきた。だからこそ、いざという時に私名義でローンを組む信用が残っていた。次はない。
夫はうなずいていました。言葉は少なかったけれど、あの表情は本気だったと思っています。
今は、繰り上げ返済を目標に、5年で完済するという計画に向かって、同じ方向を向いて歩いています。
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次回は、この直後に思いがけない出来事が起きた話を書きます。
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